Scribbler ~ お手軽ライン描画ツール ~
対応バージョン cTrader5.2 ~ (最新動作確認バージョン cTrader 5.2)
左手のキーと右手のマウスでチャート上に効率よくラインなど描くことができるツールです。チャート上によくトレンドラインやフィボナッチリトレースメントなどを描画する方にお勧めします。
日本語入力:ONだと動作しませんので、使用時はIMEをOFFにしてください。
基本的な機能
下記は数年前、Scribblerインジケーターとして初公開時の動画です。表示が微妙に違いますが、基本的な使い方は変わりませんので参考までにどうぞ。(無音動画です。)
ラインや図形描画
Tキーを押すとトレンドラインモードになり、マウスでトレンドラインが描けます。同じようにFでフィボナッチ・リトレースメント、Hで水平線など様々なものをホットキーとマウスの組み合わせで描けるようになります。
描画をキャンセルするときはなにも設定してないキーを押すか、shift押しながらマウス動かしてください。
デフォルトのキー設定はできるだけ覚えやすくかつ左手で押せるように設定してありますが、自分の好みに合わせて変更することも可能です。
消しゴム機能
「この辺に描いてあるラインや図形全部消したい!」というときに一つ一つ選んで削除するのって意外に面倒ですよね。
そんなときはshiftキーを押しながらマウスを動かしてみましょう。マウスで触れたラインや図形が全て消えます。
テキストボックス追加機能
「ちょっとチャート上にコメント書き込みたい」。そんなときはAltキーを押しながらチャート上をダブルクリック。
空のテキストボックスができて、そのまま入力ができるようになります。
連続描画
基本的に一つラインを引くと描画モード終了になりますが、ときには連続でラインを引きたいこともあると思います。
Ctrlキーを押しながらラインを描くと連続描画が可能です。
時間足切り替えホットキー
オマケ機能なんですが、1~9のキーでチャート時間足の切り替えができます。
1: 1分足、2: 5分足、 3:15分足、4: 30分足、5: 1時間足、6: 4時間足、7: 日足、8: 週足、9: 月足 となっています。
描画できるラインや図形
結構いろんなもの描くことができます。 下記の()内は(パラメータ名:デフォルトのホットキー)です。
デフォルトでは無効となってるものもあるため、詳細設定から使いたいものを選択して有効にしてください。
cTrader5.2verから一部デフォルトホットキーが変更になっています。
トレンドライン (Trend Line: T)
普通のトレンドラインです。Altキーを押しながら描くと延長ラインになります。
チャネルライン (Channel Line: C)
トレンドラインに平行な線を追加したみたいなラインです。トレンドラインぽい描き方すればチャネル幅はなんとなくそれっぽく設定されるようになっています。
水平線 (Horizontal Line: H)
クリックで水平線が表示されます。クリック後、マウスを離さずに動かせば描画位置を変更できます。ちなみに下記はCtrlキーを押しながら連続描画しています。
フィボナッチリトレースメント (Fibonacci Retracement: F)
レベルラインはデフォルトで 0.0,38.2,50.0,61.8,100.0,161.8,261.8に表示されるようなっていますが、これは人によって設定が異なると思います。
一度右クリックから変更しておけば、以降は変更したラインを表示するようになります。
三角形 (Direction Triangle: D)
矢印代わりの三角形が描けるようになっています。といっても普通の三角形なんですが、ちょっと描き方が特殊です。
最初に頂点をクリックして、底辺部分までドラッグして持っていって、底辺の長さを決めて再度クリックして確定です。文字だとわけわからないですね。下記参照してください。
シナリオ作成時なんかに使えるのではないかと。
太くなる水平線 (Growth Horizontal Line: G)
描くときにチャート上で上下にグリグリ動かしているとだんだん太くなっていく水平線です。
抵抗帯の厚さによって水平線の太さを変えたい場合なんかにいいんじゃないでしょうか。
スマートチャネル (Smart Channel: Z)
トレンドラインの上下にチャネルを持った、特殊なチャネルラインです。下のチャネル幅を損切り目安、上のチャネル幅を利確目安にと考えて使います。チャネル幅がpipsで表示されるのがなにげに便利だったります。
矢印アイコン (旧名Stamp->Icon: i)
クリックでアイコンを置けるようになります。
今のところ上矢印と下矢印だけで、Sキーを押すたびに切り替わります。
Stampモードだけは連続でアイコンを置けるようになってます。
アラートライン (Alart Line: X)
一見ただの赤いトレンドラインを描くだけなんですが、実はこのライン、価格が触れると音が鳴ってチャート上にどでかいメッセージを表示するという機能を持ったラインです。
Altキーを押しながら描くと水平線になります。
エントリーサポート (Buy Sell Line: B)
エントリー位置と損切位置を指定すると、パラメータで指定した損失許容額からロット数を自動計算してくれます。
ラインをひくとチャート右上に発注ボタンが表示され、そこから発注が可能です。
ClickEntryみたいに線ひいただけで発注されてしまうことはないのでご安心ください。
計測矢印 (MeasureArrow: M)
「こっからここまでどのくらい」というのを測れます。
マウスミドルクリックのクロスヘア 機能と似ていますが、こちらであれば「チャート上に置いておける」「ドラッグで動かせる」というメリットがあります。
「こっちの値幅とあっちの値幅を比べて・・・」みたいなことがやりやすくなります。
その他
他にも矢印(Arrow:Aキー),四角形(旧名Rectangle->Square: Sキー), 円(Circle: Qキー), フィボナッチエクスパンション(Fキー), フィボナッチファン(Wキー), リスクリワード(Rキー) 垂直線(Vertical Line: Vキー), アンドリューピッチフォーク(Pキー)等いろいろ描けます。
設定
プラグインを有効化すると右側のアクティブシンボルパネルにこのようなパネルがでてきます。
書くキーを示すボタンから各オブジェクトの描画設定、右下の歯車マークから詳細設定可能です。
アクティブシンボルパネルを普段表示していない場合はツールバーから切り替えてください。(設定時以外はパネル非表示でも使用可能です)
描画オブジェクト毎の設定
キー部分を押すとオブジェクト毎の設定画面が開きます。(この画面、最初に開くときだけなぜか10秒くらい時間がかかることがあるのでしばらくまってください。)
Key
ホットキーを設定します。他と被らないように設定してください。特にcTrader本体のホットキーと被ってしまうとエラーも出せません。設定したのに動かないというときはホットキー設定を確認してください。
Width
描画太さを設定します。
Color
描画色を設定します。初期設定の透明のままであればパレットカラーで描画します。
Levels
フィボナッチ系にのみある表示設定です。フィボナッチの表示レベルをカンマ区切りで設定します。
例えば 0,20,40,60,80,100 とするとこんな変わったフィボナッチリトレースメント(?)を引くこともできます。
その他
ものによっては独自設定があります。
例えばEntry SupportではMax loss, Max loss(%), Max lotsという項目があり、SLからロットの自動計算をする際に使用するパラメータとなります。Max loss(=金額絶対値)とMax loss(%)(=口座残高からの比率計算した金額)のうち、小さい方が最大損失額となるようにロット数を計算します。そしてその値とMax lotsのうち小さいほうがエントリーするロット数となります。
詳細設定
DrawObjects
ホットキーで描画したいオブジェクトにチェックをつけます。
Colors
色設定です。Use Palletにチェックをいれるとチャート上にカラーパレットが表示されます。
TimeFrame Colorにチェックをいれるとデフォルトで時間足ごとにパレットの色を割り当てます。左から1分足、5分足、15分足・・・となります。
(現在時間足ごとの色記憶機能が効いてません。修正までしばらくお待ち下さい。)
色設定部分はパレットに表示する色を選択します。色コード指定もパレットからの指定も可能です。
Options
その他オプションです。基本的にはそのままでいいはず。変更の反映には再起動が必要です。
Switch TimeFrame with Key1~9
1~0キーでの時間足切り替え機能の有効/無効を指定します。1~0キーをほかのインジケーターなどで使ってる場合はNoにしてください。
Hide Lower TF Object
一つのチャートで時間足を切り替えて使っているときに下位の時間足で描画したラインを表示しないようにする機能です。隠すボタン(ツールバーの目のマークのやつ)を自動的に切り替えて実現してるため、普段から隠すボタンを使ってる人はONにしないでください。(この機能で上書きされてしまいます)
Smart Draw
ラインなどを描く際、描きやすいように他のラインを触れなくする機能で、デフォルトはYesです。
他のインジケーターでインタラクティブなオブジェクトを扱ってるものがあると、この機能によりほかのインジケーターのオブジェクト制御を奪ってしまい正しく動かなくなることがあります。
「インジケーターの相性のせいかどうもおかしい気がする」と感じたらとりあえずこのSmartDrawパラメータをNoにしてみてください。
Show in TradeWatch
アクティブシンボルパネルからトレードウォッチにScribblerパネルを移動します。
Label at
“Drawing TrendLine”のようにモード状態を表示するテキスト位置を上、真ん中、下のうちから指定します。デフォルトは真ん中です。
ダウンロード
(おそらくほぼ全員cTrader5.2に切り替わってると思うので、5.2以降のリンクだけにしました。cTrader5.1以前の方で使いたい方いましたらご連絡ください。)